第十七話



翌日、悠仁の口車に乗せられた事実にちょっと気付いて色々と思案しつつも、日課の鍛錬を終え百合子に習いながら悠仁と百合子、それに小竜姫の三人で朝食を作り、朝食を終えた。

大樹は会社に向かい、人手もあるからと言う事で倒れて動けないはずの鬼門二人も使って家中の大掃除を行う。

この際、百合子と鬼門達の間に何らかの会話があったらしいが、意気消沈した鬼門達の口からそれに関して説明される事は一切無かった。

「流石に、三年も暮らすと普段掃除出来ない所には汚れが溜まってるわねぇ」

「普通はもう少し汚れてると思いますが」

そんな会話をしながらも小竜姫と百合子の手は止まらない。

悠仁も居るのだが、百合子が家事においても常識を凌駕しているのは理解しているのでさほど気にも止めて居ない。

葦原の家ではもっと簡単だったし、学校生活で教室の掃除なんかを何度かした事がある状態で百合子の掃除を手伝っていると、どれだけ凄い事をしているのかが良くわかるから。

今更そんな事を気にする訳でもない。

ちなみに、百合子が現在掃除をしているのは大掃除の時にでもなければ動かさない冷蔵庫の裏なのだ。

そこが軽く箒で掃き、雑巾で拭っただけで綺麗になっているのだ、普通はもっと時間がかかる。

「大掃除の必要、あるんでしょうか?」

「御義母様が言ってらっしゃったじゃないですか、汚れている、と」

「……納得しました」

悠仁の言葉に心底納得したと言う顔で小竜姫は掃除を再開する。

手を抜いたら、どうなるのか想像もつかないから。




この間、鬼門の二人は沈んだ表情のまま、無言で黙々と台所の掃除をがんばっていたらしい。

誰も、見て居なかったのだが。







順調に家の掃除は進んで行き、最後に残った場所に三人が立つ。

そう、そこは横島家長男の部屋。

簡単に言えば横島忠夫の部屋である。

悠仁も、小竜姫も、横島の部屋には何度と無く入った事はある。

昨夜の淑女協定の連盟云々の事だったり、それとなく適当な理由を作ったり、そんなモノ無くともこっそりと忍び込んだりしてそれなりに物色だってしている。

この部屋の中で何をしたのか、詳しい内容に関しては乙女の秘密の一言で誰も知らないし、知ってはいけない事だから明記はしない。

ただ部屋から出て来た子の顔はもれなく真っ赤になっており、何故かベッドのシーツが乱れて居たり、その逆に綺麗になっていたりするらしいが。

とにもかくにも、ここには女親が居る。

母親の名の元に家捜しを許された絶対権力者が。

普段は、横島に気付かれるかもしれないと言う事で遠慮して出来ない事も出来るかも知れないのだ。

具体的には、精神的にも、肉体的にもそろそろ必要になっているであろうベッドの下とか鍵のかかる学習机の引き出しの中に入ってそうな肌色の写真が大量に印刷されている類の十八歳未満は購入が許されて居ない雑誌の類が。

例え肉体年齢が十三歳であろうと、中身は二十八歳。

多少若返ってる可能性もあるのでもっと若く見積もっても良いが、煩悩が溢れんばかりだと言う事は確実。

実際に、昨夜悠仁は部屋に入った時、毎日百合子が掃除をし、空気の入れ替えをしっかりとしているのにも関わらず、しっかりとアレの匂いを嗅ぎ取っていたりするのだから。

雑誌の類を見つける事が出来れば、協定を結んでいる以上抜け駆けは出来ないが、横島のツボを付いた攻めを行う事が出来るかもしれないのだ。

小竜姫や乙姫はともかく未だ性交渉の類に至る事は出来無くとも、“横島の好みの女”に成長する、と言う目標指針は立つ。

それを考えれば悪い事など一つも無いだろう。

それに、一応確認済みでは在るものの、もし万が一にでも横島が特殊な趣味嗜好の持ち主だったら、それに対する耐性を前もって持てるかもしれないし。

「二人が何を期待しているかは知ってるけど。
 あの子持って無いわよ、そう言う本」

「っ、そんな!?」

「じょ、冗談ですよね!?」

苦笑を浮かべながら言う百合子の言葉に、本気で信じられないと悲鳴に近い声を上げる小竜姫と悠仁。

小竜姫は毎日のように風呂の覗き、寝床へ侵入なんて事をされているし、悠仁は平行世界の記憶がある。

悠仁にしてみれば、南極でのやりとりの後、数年の間は誰よりも身近に横島の生活を見てきたのだ。

覗き。

セクハラ。

下着泥棒。

ちなみに、ターゲットは八割方美神令子だったりするのだが。

それはともかく、生活費を削ってそう言う雑誌やビデオに注ぎ込んでいた溢れんばかりと言うかかなり勢い良く溢れ出した煩悩が、多少弱まっていたり自制出来るようになっていたとは言っても、その全てを余すこと無く間近で見続けてきたのだ。

その横島が、その類の本をまったく持ってないなんて事が信じられる訳が無い。

(……煩悩全開とか言って、それで処理してる可能性も皆無じゃないのがおにぃさまの恐ろしい所ですが)

悠仁は内心そんな事を思いつつ、二人揃って疑わしげな顔で百合子を見上げるが、百合子は苦笑するだけでそれが嘘だとか、冗談だとかは言ってくれない。

「一度問い詰めた事があるんだけど、こう言ってたわ」

「な、何と?」

百合子の言葉に二人、我知らず乾いた喉を湿らせるためにゴクリと喉を鳴らせ次の言葉を待つ。

父親が紛れも無く女好きだし、本人もその素質が見え隠れしている現状なのだ、疑問に思わない訳ではなかったらしい。

「何か『あんな本買ったら我慢出来んくなるやんかー』って、血の涙流しながら叫んでたわ」

「ああ」

「……私はえっちな本の変わりなんでしょうか?」

納得と頷く悠仁と、本気で軽くうなだれる小竜姫。

悠仁の方はともかく、小竜姫が落ち込むのは仕方が無いだろう。

何を我慢出来なくなるのかは、恋する乙女の名の下に、何となく、それとなく、地上に来た時に料理を煮込んでいる間に百合子から見せてもらった女性週刊誌で学んだり、教えてもらったりした知識から理解はしている。

理解しているからこそ、そう言う性の対象として見られていると言う事は、裏を返せば本気でそう言う事をする気は無いと言う事だと思えるのだから。

本気でそう言う事をしても良いと思われているんだと、想像してしまうから。

別にそれが不満と言う訳ではない。

無いのだが、普段は抑えているそれを抑えていないと言う事は、大切に思ってもらえていない。

そう言う対象に思われてるんじゃないのかと、そんな風に考えてしまう。

「ほらほら、小竜姫さん、落ち込まないの」

「でも、横島さん、私のお風呂覗いたりしてますよ?」

「そうは言っても、おにぃさま。
 絶対に失敗するでしょう?」

「え? あ、そう、ですけど」

小竜姫の不安そうな表情を見て取った母子のフォローが入り、もしかしたらと言う予想が脳裏に浮かび上がり少しずつ表情が明るくなってくる。

「それに、覗きだけならジーニさんや乙姫さんにもしていますし」

「毎回、同じ所で失敗して、ね」

ジーニは六道家に世話になっているとは言え、唐巣神父の食事の世話をしたり、神父の教会で無茶をして倒れ、唐巣神父が何らかの理由で教会を離れられない時には横島を背負って横島家まで連れてきたりしているので何度となく横島家訪れている。

その度に礼を兼ねて食事に誘ったり、お風呂に誘ったり、イスラムの教え云々だか何だか知らないけど化粧の一つも知らないのは女の子として問題だとか言って百合子と壮絶な口論の果てに化粧を教え込まれたりしているので、結果としてそれなり以上の頻度で横島家に出入りをしているのだ。

乙姫とナミコは地上に来ると六道家か横島家、もしくは唐巣神父の教会の世話になっているので、横島の家で入浴した事が何度もある。

そして、横島はジーニと乙姫の入浴時にはかならず実行するのだ、覗きを。

最初の頃は大樹も参加していたが、流石に百合子の折檻が洒落にならない事になりそうになって来たので撤退している。

そして、今現在では横島一人で覗きを続けている。

続けているのだが、必ず百合子に気付かれる。

学習能力の有無がどうこうとか言う話でなく、間違いなく、故意に。

気付かれる理由は同じ。

場所も同じ。

タイミングも同じ。

そして必ず側に百合子が居る時に実行しようとしているのだ。

百合子の折檻を受けている時の様子を見ると、本人としてはまったく意図して居ない無意識の行動なのだろうが、側で見ていればそれにすぐ気付く。

小竜姫自身、覗きにしてもなんにしても、横島が故意に失敗している事に気付いていたので、改めてそれを認識してしまえば、どうと言う事は無い。

すぐに元気にもなる。

何故なら、見てしまえば横島は我慢が効かなくなるだろうし、今現在横島の側に存在している女は小竜姫一人なのだから。

(悠仁さん達が山に来るのは三日間だけ。
 それに淑女協定には血判を押しました。
 押しましたが……アレには横島さんに襲われたら抵抗せずに受け入れてはダメ、等とは書いてありませんでしたよね)

にやりと、明らかにカミサマにあるまじき邪悪な微笑を浮かべる小竜姫。

だが、彼女は気付いていない。

その横で、元魔神がその称号にふさわしい、と言うか元と言う冠を取り払って現役と言っても差し支えない微笑を浮かべていると言う事実に。

(小竜姫さんはおにぃさまを止めずに受け入れるつもりのようですが、覗きと言う行為を行う事で無理矢理押さえつけている今のおにぃさまの事。
 ほんの少し見たり誘われたりするだけでリミット限界の所なのですから、煩悩が爆発する前に精神的な結構なダメージを受けて即座に気絶してしまうでしょうね。
 ……まぁ、一応、念の為に西条さん達にはおにぃさまと一緒に入浴して、ストッパーになっていただいたりと手は打たせていただきますが)

失敗する事が理解出来ているからこその余裕の微笑であり、追撃の手を緩めるつもりもないらしい。

その二人を見ながら表面上変化は見せてはいないが、神様に対してその様な暴挙に出た息子に対して改めて“教育”をしなければいけないと心に決めたグレートマザーが居たりするのだが、それはまた後の話。

乙姫も立派に神様しているんだが、そこら辺は付き合いの長さや慣れもあって忘れ去っている辺り、横島忠夫が人・魔・妖・神その他諸々一切問わない人格形成の一端を横島百合子が担っている事の証明だろう。

横島の場合、GSと言う職業に付く人間として、その思考は後々ちょっと問題を起こす可能性もあるのだが。

「さ、掃除を始めるわよ」

「「はい」」

とりあえず、全ては妙神山に行ってからであると、百合子が一つ手を打ち、それを合図に掃除を始める。







「……これは、凄いですね」

昨日は淑女協定云々だけで中身を確認して居なかった横島の術の研究ノートの中を見ながら小竜姫が言うと、息子の実力が気になるのか百合子も掃除の手を止め、大本が知識関係の魔神である悠仁も興味引かれたのか手を止めた。

自分の操る系統とは違う技術には興味があるらしく、小竜姫の側に移動してきて横からノートを覗き見る。

「そんなに凄いの、アレが?」

「え、ええ、まぁ、前世の記憶が蘇って、丁度手元にその前世が書き上げた術書があったから使って居ると言っていましたけど、西条さんと一緒に色々とやっている内に自分でも研究を重ねていたんでしょうね。
 まったく新しい術を開発したりもしているみたいです」

横島を力一杯不審そうにアレ呼ばわりする百合子に苦笑を向けながら、そう言ってペラペラとノートをめくっていく。

ちなみに高島のそれとは違い、これは西条や鬼道と三人で新しい術を開発する際にも使って居るからか、横島の普段の性格からは想像しにくい丁寧な文字で書き綴られている。

百合子も悠仁もさほど驚いていない所を見ると、きっとこれも横島家の教育の賜物なんだろう。

「術によっては紙人形みたいな人形を使う場合もありますが、基本的に陰陽術で使うお札って長方形をしてるんです。
 その方が文字を書きやすいとか、色々とあるんですがその形自体にも意味はあるんです」

「へぇ、そうなんだ」

「言霊、と言うモノですか?」

悠仁の疑問に首肯で答え、ページを繰って行く。

一瞥しただけで大抵の意味を理解している辺り、やはりと言うか当然と言うかただの武人ではないのだろう、小竜姫も。

「ええ、例えば紙なんて雨に濡れてしまえば容易に滲んでしまうモノを使うのも、『紙』は『神』に通ずると言う信仰から生まれたんです。
 当然長方形のモノを使うのにも、同様に『四角』は『死角』に通じると言う事で部屋の四隅に張り結界を作ったりするのに使うのでこの形が一番用いられているんです」

「確か陰陽師の大部分は妖怪退治よりも守護や占い等が仕事の中心と聞いた事がありますけど、やはり戦いの為の術ではないのですね」

「ええ、横島さんや西条さんの前世の方が珍しいんですよ。
 酒呑童子の話などからもわかるように、あの時代鬼退治、妖怪退治と言うのは武士の誉と言われていたんですから。
 だから、神剣を使う私が妙神山の管理人と言う立場に立てたんです」

小竜姫は説明しながらページを捲り、数ページ前の項を開いてみせる。

そこに百合子には見慣れぬ文字の書き連ねられたお札が貼り付けられており、その横に何か染料がどうのと書き連ねられている。

「これは金剛不動縛と言うどちらかと言うと基本的な術なんですが、基本的には前もって用意しておいた陣の中に敵を追い込んで使うんです。
 効果はかなりモノを期待出来るんですが、戦闘中にそこまで相手を望んだ通りに動かすと言うのは難しいし、戦闘中に符をそこらに張って歩けば目的なんてすぐにばれてしまいますから、はっきり言って使い勝手はあまり良い術では無いんです」

「普通は、ですか」

「ええ、だからでしょうね。
 符の形をしたモノを張って歩くからばれるんだ、それなら別の形にしてしまえ、と考えたんでしょう、横島さんは」

「それで石、って訳ね」

「はい」

そのページにはこう言った染料を用いれば符に影響を与えない等と言った事が事細かに書きこまれているのだが、要約すれば石ころにしか見えない符の作り方、と言う事になる。

術自体は基本的なモノだとしても新しい形式の符だ。

これも立派な新術と言って間違いは無い。

「……私にはそう言う霊能に関わる事はわからないけど、これだけ色々とした痕跡を見ると、信じざるを得ないわね」

「ええ、でも、何がここまで横島さんを駆り立てているんでしょう?」

百合子の感慨深げな言葉を聞きながら、小竜姫がそんな呟きを漏らす。

その理由を唯一正確に理解している悠仁は。

正しく言えば、その原因の一端である元魔神は、二人に気付かれぬように小さく溜息を吐く。

当然、娘と息子が必死にそれを隠そうとしている事に気付いている百合子がそれに気付かぬ筈も無いが、あえてそれを暴こうとはしない。

そこに何かがあると言う事は、娘と息子がそこに深く関わっていると言う事は、理解しているから。

悠仁に話させたハーレム云々とは別に聞き出した話の根幹に関わりがあると言う事は、それとなく理解しているから。

「その事に関しては忠夫に問い質せばその内吐くだろうから良いけど、そんな事よりも何でラテン語のノートなんてモノがこの部屋にあるのかしら?」

だから、話題を変換させるついでにちょっと気付いた疑問の答えを悠仁から求める事にしたらしい。

一目見ただけでラテン語と理解する百合子も何気なく凄いのだが。

「え、それは、おにぃさまが『GSをやるからには戦う技量があるだけじゃダメだ』って、力や知識を得るのに必要だからって英語を含め数ヶ国語を身に付けたそうですよ」

「なるほど。
 GSの修行やるのは良いけど、学校の勉強をサボるなって言っておいたのに、そう言う事をしてたのねぇ」

にこりと微笑み、告げる。

これぞまさに慈母の微笑と言わんばかりの優しい笑みを浮かべ、何故か神様と元魔神を怯えさせていたりもするが、確かにそれは慈母の微笑と言えるモノ。

神・人・魔・妖その他諸々一切問わず、外面時菩薩内面如夜叉と言う言葉を思い浮かべるだろうが。

「……お仕置きね」




この瞬間、遠く離れた妙神山にて横島忠夫は原因不明の恐怖に震えたと言う。







数時間後、掃除を終えた小竜姫は六道邸の森林とも呼べるレベルの庭の中に居た。

「よろしくお願いします!!」

「よろしく〜、おねがいします〜」

そして、小竜姫と悠仁の前には何故か礼儀正しく頭を下げる令子と冥子の姿が。

何と言うか、明らかに修行を付けてもらう子弟の態度なのだが、小竜姫は何処か疲れたような、何か色々なモノを諦めたような表情で受け入れている。

その答えは、令子の『勝てばいーのよ!!』と言う言葉と、横島家で疲れ切った表情で布団の中で寝込んでいる鬼門二人の姿が示している。

ちなみに、勝負の内容はお馬さんごっこだったらしい。

勝敗が付くモノじゃないんだが、勝利宣言をした令子と冥子が元気一杯で、鬼門二人が力尽きているのだからそれで良いのだろう、きっと。

仮に小竜姫が否定しても、お子様パワー全開の令子と冥子、そして理詰めで反論その他諸々を叩き伏せる事の出来る元魔神の悠仁が居る以上は無意味なのだが。

「はぁ、それでお二人は何を学びたいんですか?」

「私は一人で練習する為の鍛錬メニュー」

「私は〜、皆を暴走させないであげる方法が知りたいの〜」

ふざけた方法で勝ちを宣言していたりしたからこんな真面目な事を言うとは思ってい無かったのか、小竜姫は驚いた顔をしている。

が、それを聞いていた悠仁は当然そう言う事を言うだろうな、と言う顔をしているし、令子にしても冥子にしても、互いにそう言う事を言うであろうと言う事は理解していたのか驚いても居ない。

一人驚いていた小竜姫だが、すぐに納得した表情を浮かべ、一つ頷く。

横島忠夫に関わる人間ならば何かに背を押されているのだろう、と。

小竜姫自身、何処か忌避していた節のある卑怯な手段。

俗に邪道外道等と言われる手段を、強くならなければいけないと言う強迫観念にも似た“何か”の後押しを受け、学び始めていると言う事を自分を自覚していたから。

妙神山修行場で自分と同じ“何か”を子供達も感じていると何となく理解していたから。

あっさりと受け入れた。

この二人の子供も、また自分と同様に“何か”を感じているのだ、と。

「……わかりました、厳しく行きますよ?」

「はい!!」

「は〜い」

気合の入った令子の声と、力一杯気の抜ける冥子の声と共に修行は始まる。







修行は、冥子の暴走によって終わりを告げたのだが、一応の成果は見せる事に成功し、暴走の回数は少し減ったらしい。

……相対的に言えば、威力と暴走の持続時間が増加したのでどちらかと言うとマイナスだと言えるのだが。




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あとがき


覚えて居られる方がどれだけいらっしゃるかわかりませんが、お久しぶりのvalyです

何だか納得出来ずに何度も書きなおし、気分転換に別所にて投稿に挑戦したり、短編に挑戦して挫折したりと何度も繰り返し、書いたモノの中で一番まっとうな感じがしたこれを投稿しよう、と言う事に決めました

以前レスで指摘していただいた箇条書きしている、と言う部分が多少改善したつもりではあるものの、やはり残っているのですよね

まぁ、これからもその点を留意しつつ、精進するだけですが

今回のお話は、簡単に言えば全体的にパワーアップしないと釣り合いが取れないと言う事と、多少若返った所で二十歳前後の精神年齢を合わせ持つっている思春期に突入した横島が煩悩の処理とかどうしているのだろうとか考えた結果の挿話みたいな形になってしまいました

本当はもっと別のお話になる予定だったのですが、こんな形に落ち着いたので自分の思考がどれだけ迷走していたのかが良くわかります

ただでさえグダグダなのに、これ以上書いていたら凄い事になりそうなので今回はこれにて




以下はNTにていただいた、感想に対するレスです

大阪組は……本当にどうしましょうかねぇ

中学か高校の修学旅行で大阪へ行くとか、唐巣神父の除霊に付いて大阪へとか、後は夏子が気合で父親説き伏せて東京の高校へ進学とか、ですかね

外伝で大阪組の様子を描いてみようかとも思いましたが、まったくストーリーが思い付けないので、次に出てくるとしたらレギュラーメンバーとして合流するか一時的な邂逅のどちらかになると思います

横島夫妻に関してはちょっとやり過ぎかと思わなくも無いんですが、原作でテロリスト殲滅してジャンボで空港に突入かます様な人達だからこれくらいやっても良いんじゃないだろうかとか思ってしまったもので

発動当初はちゃんとハーレム構築計画の方が正式名称だったんですが、神・魔の上層部で情報がやりとりされている間に別称が正式名称に

誰も違和感覚えなかったどころか妙に納得したのでこっちが入れ替わったと言う裏話があるのですが、裏話なので詳しく考えていなかったりするのです

確かに三ヶ月放置はやり過ぎですよねぇ

もう少し早く取り組むべきでした

今後も以前ほどコンスタントに投稿出来るかどうかはわかりませんが、二月も三月も放置したりしないよう留意しますので、見守ってやってください(ちなみに現在二年間放置中:遠い目

でわ、今回はこれにて




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